認知症の人が老人ホームに長く居られるコツ

認知症の初期には、物忘れと違う症状も出ます。その症状には個人差がありますが、女性の場合、「物を集めたがる」という症状が目立つことがあります。
収集するのは、他人にはつまらない物のことが少なくありません。
トイレットペーパーのようなありふれた日用品をいくつも集めたがることがあります。

老人ホームのスタッフの中には、家族が用意している物が足りないため集めるといった解釈をして、「何々をいつまでに買ってください」と指示する人もいます。
家族の対応をなじるスタッフも中にはいます。しかし、それは健常者の理解です。

認知症の人は、過去の印象深い出来事の延長線上に生きています。
石油ショックでトイレットペーパーが不足して奔走したことが記憶に強く残っている女性の場合、認知症を患ったとたん、トイレットペーパーを見ると「自分の手元に置かなくては家族が不便する!」と行動のスイッチが入ってしまいます。

認知症の人が老人ホームで不可解な行動に出たら、本人の過去を知っている家族が、過去の印象深い出来事を披露して、老人ホームのスタッフと一緒に、本人の行動の理由を探るようにしましょう。
それが、認知症の人が老人ホームに長く居ることができるコツです。

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