認知症は自立支援がソフトな施設が無難

アルツハイマー型認知症の人が利用する場合、「自立支援」を強くうたっている老人ホームは控えるのが無難です。自立支援を強調する老人ホームは、認知症の人ができないことまで強要するか、出来ない時に放置するか、いずれかの態度に出ることが実際には多いためです。

入居前の施設側との打ち合わせでは、実態が明かされません。「残存能力を引き出すために、世話を焼きすぎない」という建前を言われて、利用者の家族は納得せざるを得ません。同意しなければ、打ち合わせはご破算になり、また新しい施設を探す羽目に陥るからです。
しかし、アルツハイマー型認知症の人は、環境の変化に非常に弱く、老人ホームに入ったというだけで、それまで何とか出来ていたことさえ出来なくなるのが普通です。自宅に居た時と全てが異なるため、入居前に出来ていたことを10とすると、入居直後は2~3程度に出来ることが少なくなってしまいます。入居前は徘徊や昼夜逆転が無かったのに、入居した直後に徘徊や昼夜逆転が生じることも珍しくありません。

そうした状況で自分で自分の始末をするのは、ほぼ無理です。「自立支援」は、老人ホームがどこも間接的に目指していることです。あまり直接的に自立支援をうたっている老人ホームは、認知症の人の実態にそぐわないケースが少なくありません。入居後の1週間に問題が噴出することがあります。アルツハイマー型認知症の疑いがあったり、その診断を受けている人の場合、自立支援がソフトな形で目指されているグループホームを選ぶのが無難です。

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